よくあるなんとなく通説になっている話、
「お金持ちは長財布を持っている」 「年収は「使う財布の値段」の200倍」という都市伝説なのか統計学なのかよく分からない話。
税理士が出した本が話題になって定着したようですね。
あなたの年収を財布の値段×200が決める!「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」。これの結論を書いておきます。
なんかこれらの話を勘違いした人で
「長財布を使えば自分もお金持ちになりやすくなる」「年収1000万を目指したいなら5万円以上の財布にすればいい」なんて思って無理して5万円以上の長財布を買ってしまう人。
やめましょう。そんな無意味なことは。
では、
「お金持ちは長財布を持っている」
これについて。
これは半分くらい本当です。
なぜか。
理由は簡単。
二つ折りの財布じゃ対応できない時があるからです。
年収1000万を超えると結構な現金を持ち歩かなければいけない場面が出てきます。
これは自営業での話ですが、
現金で払わなければいけないもの、税金とかです。
※口座振替でいい税金と、あえてリスク対応のため現金払いにする税金とかもあるので。
そして、二つ折りの財布だとだいたい60万円を超えると
二つに折れなくなります。
要するにお金が入らない。
二つ折りだと限界がくる。
だから、長財布を使うようになります。
これを勘違いして、
「長財布を使えば自分もお金持ちになりやすくなる」
なんて思わないでください。
お金持ちで長財布を持っている人は「必要に応じて」持っている可能性が高いです。
持っているからお金持ちになったのではありません。
必要になったから持っているというだけです。
長財布を持っていても普段は二つ折りの財布を使っているケースも多いです。
二つ折りのほうがポケットに収まるし長財布よりコンパクトに持ち歩けるからです。
ちなみに年収1億超えの経営者クラスになってくると、クレジットカードと小額のお金をポケットに入れているだけのケースも増えてきます。
財布を持たない・または大きい財布は持たない派です。
・買い物はカードが使えるところで買う(値段の高い安いは気にする必要がない)
・カードがどうしても使えない場所でだけポケットに入れておいた小額の現金を使う。
・雑多な買い物はお付きの人とか秘書に頼む
といった感じです。
次に
「年収は「使う財布の値段」の200倍になる」
では、試しに筆者で計算してみましょう。
筆者は普段は二つ折りの財布を使っています。
高校卒業時に自分で買ったピエールカルダンの普通の財布です。
たしか、4800円くらいだったはず。
消費税足して5000円くらいですかね。
なぜ、いまだに使っているのかといえば壊れてないし、まだ壊れる様子もないからです。
5000円 × 200 = 1000000
大変ですよ!奥さん!
100万円だそうです!私、年収100万円になっちゃいましたよ。
え〜っと、
これ、本当に年収なんですかね?
月収の間違いじゃないですかね。
月収だったら近いですけど。
年収だと自分の年収とはほど遠い。10倍以上ちがいますよ。
そもそも5000円前後の財布使っている人って結構多いはずですよね?
私が特別安い財布を使っているわけではないはずです。
5000円前後の財布の人の多くが年収100万円前後?
ありえますか?5000円くらいの財布持ってる人は結構な生活困窮者になりますよ?
ということでこれもあてになりませんね。
これはおそらく高収入の人だけの統計で出してるのではないでしょうか。
この法則を言い出したのが税理士ということで税理士の人が接する機会が多いのは当然高収入の人達なので。
年収1000万円の人なら財布を選ぶ時に良いものなら5万円台くらいまでなら手軽に出せる金額ということでしょう。
といっても年収200万円で計算すると1万円台になります。
1万円台の財布って結構高くないですか?
年収1000万円の人の5万円と年収200万円の人の1万円だと
あきらかに年収200万での1万円のほうが金額としては大きいし出費としては痛いですからね。
無理してそんな実収入の増加に結びつかないものに高いお金使う必要ないです。
いい財布を買いたいならせいぜい1万円から2万円台くらいにしたほうがいいです。
2万円も出せば性能的には満足できる財布はあるはずです。
5万円・10万円なんて財布はお金持ちになってから。
ということで、
この2つの説は、収入があるからそうなってるだけ。その条件に当てはまるから収入が増えたというわけではない。
というのが妥当な結論でしょう。
ただ、この都市伝説のすごいところはこの税理士さんの本によって触発された人達が高い財布を買うという消費を刺激し、本来よりもある程度大きく財布業界の経済効果を上げられる結果になったということでしょう。
私から言える事は「財布なんてちゃんと使えるものであれば安くても二つ折りでも何でもいい。自分に一番しっくりくるものを選べばそれがベスト。」ということです。