変に話題になってどう使い分けるのか、気になっている人も多いかと思います。
「了解」と「承知」
「了解」は失礼か? NHKまで取り上げた日本語のマナーの疑問を、ブロガーたちはどう考えたんだろう一般的によく使われる「了解いたしました」。実は目上の人に対して使うのは失礼という説
これが問題の発端です。
了解は失礼にあたるから「承知いたしました」が正解だという
明確な根拠の無い「ウソ」結論を先に書いておくと、
「了解」を使っても「承知」を使っても
どちらも失礼ではありません。だから、了解をついつい使ってしまう人は「了解」で大丈夫ですし、
承知を使うのがクセな人は「承知」で問題ありません。
とりあえず使い分けをしたい場合は、「承知」は、
自分がその相手のサポートをしている立場の場合に使えばよいと思います。
(例えば、秘書という立場だったり、客に対してのホテルマンなど。)
「了解」は、
それ以外。
つまり、仕事をしていて直属の上司にあたる人物に対しては、「了解いたしました。」
チームで意思の疎通を行い、「伝えられた情報の理解・そして行動」を言葉で表す(返事する)ときに「了解しました。」を使うというわけです。
これ相手が社長の場合どうなるかというと、
社長を会社という大きな枠組みの中で同じチームの一員として考えるなら「了解」。社長の発言を会社の意思としてトップダウン型と考え、自分はその要求をサポート役として叶える立場であると考えるなら「承知」。
これがお客と従業員という立場だとおおむね「承知」を利用。お客さんは一緒に行動するチームでは無いので。客なので。
これが、現代社会に即した使われ方ではないでしょうか。
尊敬語 ・丁寧語・謙譲語を厳格に使わなければいけない立場でもないかぎり、
正直、無理して使い分ける必要はありません。
どっちも失礼ではないので使いやすいほうを使えばよいと思います。●「了解」を目上の人へ使うのは失礼。というのがウソだとする理由。そもそもは誰かが自分の本で
「意外な事実」的なキャッチーなアピールをしたいがためにみんながよく使っている「了解」は実は失礼!みたいなことを書いたのがはじまりのようで歴史は10年も無いようです。
「了解」は失礼か?色々な検証の末、
「承知」は謙譲の意味をもつ用例も意味をもたない用例もあるので「承知」という言葉自体に謙譲の意味があるとはいえないという結果とのこと。
「目上には「了解」ではなく「承知」を使う」は誤用「承知」は謙譲の意味を持つか否かについて再度調べてみた「了解」は失礼か? NHKまで取り上げた日本語のマナーの疑問を、ブロガーたちはどう考えたんだろうここで私たちが知るべきは「了解」が失礼なのかどうか。
了解が失礼という明確な証拠が見つからない時点で失礼だというのはウソと言えます。
そして、一番重要なのは現代での
一般認識です。
日本語の正しい解釈として国語辞典を元にしていますが、重要なのは一般認識。
「貴様」がいい例です。
貴様。「貴」と「様」。
二つとも尊敬の念をこめたような表現のときに使う漢字です。
意味にも「
目上の相手に対して、尊敬の気持ちを含めて用いた語」とあります。
しかし、現代では
相手を罵るときに使う言葉として定着しています。
では、
上司に対して「貴様(きさま)」と言ってみてください。
言えますか?
言えませんよね?
めちゃくちゃ失礼です。
日本語の正しい解釈としては綺麗な言葉なのにですよ。
つまり、日本語の正しい意味など関係なく一般認識のほうが重要ということです。
「了解」に関しては、
日本語の正しい解釈としても目上の人に使うには失礼という解釈は存在せず、一般でも普通に使われ失礼という認識も無いという二重の意味で健全に多用していい言葉ということです。
なので、「了解は目上の人に使うべきではない」と間違った解釈を強要させようとする人が一番
「失礼」ということになります。
いや、「失礼」というより
「パワハラ」。
●どちらを使ってもよいとする根拠。「了解」も「承知」も意味はほぼ同じだから。
●おそらく、目上の人への言葉遣いは「了解」「承知」のどちらかではなくその後の言葉。「了解」「承知」という単語自体にそもそも目上に対して使うとか目下に対して使うという区分けはされておらず、その後の
「です。」
「しました。」
「いたしました。」
で決まると思われます。
「です。」
了解です。を目上の人に使うのはちょっとグレー。
目上の人への返事は、
了解しました。
了解いたしました。
あたりが妥当ではないか?ということです。
仮に自分が上司の立場なら、「了解です。」が一番好感がもてます。
一番短いからです。
ただの「理解した」という返事にいちいち時間をとって気を使うなんてのはバカバカしい。自分を敬ってほしいなんて微塵も思ったこともありませんので上っ面に時間をとるヒマがあるなら中身を良くすることに時間を費やせということです。
もしも、「了解は目上の人に対して使ってはダメ」と言う人がいたなら
「それは根拠の無い有名な都市伝説ですよ?
間違って指摘しているうえにそれを強要するような言い方はパワハラになるのでやめておいたほうがいいですよ?」
とでも注意しておいてください。