いい商品・いいサービスならきっと「売れる」「人気が出る・話題になる」と思っておられる方がいまだにいらっしゃいます。
そういった考えは、はっきり「間違いである」ということを覚えておきましょう。
では、なぜはっきり「間違い」なのかということを分かりやすく解説しておきます。
商品やサービスが売れるまでには必ず「コスト」(※わかりやすくいうとエネルギー)が必要になります。
これは商品・サービスが出来上がるまでにかかる費用のことではありません。
簡単に説明すると、
商品・サービスが「売れる」までには、
到達コスト(※エネルギー)が原則2つ必要です。
1.「知る」
(ターゲットとなるお客に情報を届けるためのコスト)
2.「行動する」
(情報を受けとった人がその情報を理解・納得し購入・契約。または口コミなどのアクションを起こすに至るまでのコスト)
この2つのコスト(※エネルギー)を必ず誰かが払わなければ商品・サービスが売れること(人気になること)はありません。
逆を言えば、この2つのコスト(※エネルギー)を誰かが払えば払うほど、商品・サービスが売れる(人気になる)ということです。
重要なのは「知る」までに至らせるコスト(※エネルギー)です。
例えば、あなたがめちゃくちゃうまいラーメン屋をオープンしたとします。
味には自信があります。
でも何も告知していません。看板も用意していません。ビルの3階です。
オープンした瞬間に世界中の人がそのうまいラーメン屋がオープンしたことに気付きますか?気付くわけがありません。知らない、知るきっかけが無いので。
どんなに優れたものを世に出しても人がそれを知らなければ存在しないのと同じです。
逆に、大していいものではなくても「知る」コストを的確に費やしているところはその費やした規模に比例して売れます。
「知る」コストを払うということはターゲットとなるお客とその情報を通じて接触する・繋がるというまず第一歩です。
種(タネ)が一つも無い大地に草木は生えません。0ですね。「知る」コストも同じ。誰も費やさないと成果も0です。
行列ができるようなうまい店は「知る」コスト(※エネルギー)さえ的確に費やせば、あとの「行動する」さらに「知る」といったコスト(※エネルギー)はお客さんが口コミやリピート、紹介といったカタチで勝手に払ってくれているのです。
この到達コスト(※エネルギー)発生の単純例を他にあげるとすれば、
保険会社のセールスマンは商品を買ってもらうために人の家に営業・訪問にいきます。
契約をしてもらうまでに費やしたのは、
1.会社からの営業の命令。営業活動(※知る・※行動する)
2.訪問先で商品を説明。(※知る)
3.契約する。(※行動する)
この一連の作業が到達コスト(※エネルギー)。
じゃあ、
お客さんが自分から保険会社の窓口で契約した場合、
自社の到達までに要するコスト(※エネルギー)負担は0なのかといったらそうではありませんね。
1.保険会社を口コミやテレビ・雑誌・ネット・看板などを通して知る。(※知る)
2.保険会社の窓口に行く。(※行動する)
3.窓口担当が商品を説明。(※知る)
4.納得し契約。(※行動する)
となります。
自社側に「知る」ための到達コストがしっかり発生しています。
ネットからの加入でも同じです。
1.ネットを通して情報を得る(※知る)
2.ネット上で契約(※行動する)
まず、ネット上に情報を得るためのWebページを作ったり、そのまま契約できるフォームを作ったり、ネット広告を出したりと、「知る」きっかけを作る到達コストを自社で事前に費やしています。
「知る」という到達コスト(※エネルギー)をしっかり的確に費やすことが一番重要であり、
二番目に重要なのが、「行動する」コスト(※エネルギー)をいかにお客さんに費やしてもらえる魅力的なものを提供できるかです。
どんなにいい商品・いいサービスがあってもターゲットとなる人たちにその情報がいいカタチで届かない状況ならば売れる・人気が出るなんて現象が発生する可能性は0と言っていいでしょう。